== あとがき ==




『Deir Paidir』を読んでいただき、ありがとうございました。
元来ならノベルの一番最後にくっつけるのですが、なにせ7か月半もの間連載していたので…一言ではすまないだろうな、と思ったので。
そこまで書いて、「7か月半」という年月にまたびっくりさせられるわけです(笑)。
長くなるな、と思ってましたが、長くて半年くらいかなぁと思っていたのです。
まさかココまで連載に時間がかかるとわ……。
まぁなんにせよ、これで連載は終了です。

このお話は、もともと高校時代に学校の小説コンクールに出展したものです。
「水」がテーマだったのですが、その片鱗もちょこっと残っているかと思います。
そのころはギリシャ神話を元にしたお話で、タイトルも『クリスタル・ガーデン』、原稿用紙約50枚程度のお話でした。
主人公の名前もエウリュウステウス、少女の名前はアリアドネ。
滅多にない1話読み切りのオリジナルだったので(やたらと続く話が多かったのです)、自分自身どうなのかまったくわからない状態でした。
なんですけど、選考委員の方のひとりが「私は好き」と言ってくださって…。
お話を「好き」って言っていただけることがなかったので、もう飛び上がらんばかりに喜びましたね。
それまでもお話は書き続けていたのですが、このときから「誰かに喜んでいただければ」という気持ちでお話を書くようになりました。
そういえばそれまで、感想をいただくコトってなかったなぁ……。
というわけで、そういった意味での思い入れがとても強いお話になったのでした。

わたしにとって2番目に大切だったこのお話。
だから、大切なメール友達である桂月玲さんに捧げました。
大好きなお友達に、あなたと出会えた幸せを伝えるために。
なので、サイトでの連載は、風音の幸せのおすそわけです(笑)。

さてデルパなんですが。
実はアリルが一番のお気に入り、とか言ったら怒ります?
と、いうのはさておき。
一応、ラストはああいった形にいたしました。
ティルとディアがどうなったのか、それについては言及しておりません。
皆様にラストはお預けいたします。
皆様が思い描いたもの、それが答えでいいんだと思ってます。
もしよろしければ、見解をお聞かせくださいねv

あっ。
このお話はケルト神話が元になってます。
アナとかルーグとかミディールとかヌァダとか……。
けど、あくまで神話を元にした創作なので、「違う」とかってつっこまないでくださいねv
そうそう、最後に…。
『Deir Paidir』は、我が愛するzabadakのアルバム「iKON」の中の1曲のタイトルです。
意味は、「祈り」。
zabadakの吉良さんに直接聞いたので間違いないハズです(笑)。

それでは。
長々と読んでくださって、本当にありがとうございました。