バレンタインですから。

「あー…なぁ妹子。私に用事あるだろ?」
「別にありませんけど」
「照れなくていいんだぞ、ホレホレ」
「だ、…だから僕は…」

僕ら不器用ですから。

てゆーかデカっ!!
見えてますよ太子。
完全にバレバレです太子。
それで隠してるつもりなんですか太子。
第一ソレ、おかしなモノ入ってますよね?
あと、モゾモゾはにかまないでください気色悪いから。
ああもう、用事があったのはあんたでしょう。
早くしてください、僕だって忙しいんだから。
………。
…やっぱりその訳のわからないモノは僕のモノなんだろうか。
なんでこんなアホのオッサンのために、
僕はチョコなんか用意しちゃったんだろう………。




太妹でバレンタイン。
太子がまともなモノを用意するはずがないと思います。
「用意してくれるだけ嬉しい」とか思ってしまったら
最後だと思います。
でもそれをうっかり失念してちゃんと用意してしまうだろう
妹子が大好きです。
素直に準備しすぎて後悔すればいいと思います。
「男同士でぶっちゃけキモい」とその時になって気付けば
いいと思います。
でもそれが好きなおねーさんはいっぱいいるので、それは
それでいいのではないかと思っている次第です。
…それにしても、構図に迷わない自分がいたこともまた
事実でございます。





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