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唸り声をあげる空は 泣き出すのをこらえている 胸に溜めたものを 抱えきろうとこらえている 僕は それを見ていた やがて 夏を貫く光が落ちて 一瞬で掻き消えた それは 短かった夏の 過ぎ去った思い出のよう 刹那の 輝きと 瞼に残る 残像 僕は それを見ていた |
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<Comment>
雷…雷。
放電による自然現象…なのですが。
そのイメージを考えていくと、「つらぬくもの」というフレーズが出て来ました。
そして、一瞬の光。
怖いものでありますが、美しいものでもあります。
そんなところからこんな詩になりました。