2000年12月26日
in 渋谷Egg-man
出演者
吉良知彦−Tomohiko Kira−(Vocal・Guiter・Backingvocal…)
小峰公子−Koko Komine−(Vocal・Accordion・Backingvocal…)
斎藤ネコ−Neko Saito−(Violin)
and La compagnie "A-n"
第1部
「Apres une priere(祈りのあとに)」
第2部
1.小さい宇宙
2.遠い音楽
3.この空で会えるよう
4.マーブルスカイ
5.生まれた街へ
6.GOODBYE EARTH
7.harvest rain(豊穣の雨)
8.休まない翼
9.僕の贈り物
10.星の約束
11.Deir Paider
12.双子の星
13.POLAND
14.夏至南風(カーチバイ)
15.星ぬ浜
16.EASY GOING
(アンコール)
17.光降る朝
何はともあれ、風音の今年のライブ生活は本日をもって終了。実りの多い1年でした。
しかしまあ、今日も寒いわ。襟と袖口がふわふわの(ボアって言えよ)服を着ていたにもかかわらず、身に染みる寒さだー。ので、かさばるのを覚悟で持ってきていた手編みのマフラーなんぞを悪あがきに巻き付けて、今日もぼんやり公園通りの坂のてっぺんで立ちつくすのでありました。
第1部
だから…言葉じゃ言い尽くせないんですよね。ほんとに、見てる人一人一人が解釈できる舞台だし。ストーリーも十人十色。"A-n"の舞台は一度見てみてください。マジで。
第2部
…の前に
はあい、本日のお宝v(ファンには嬉しいが、そうじゃない人にはなんのコトやらさっぱりだろう)
ええと、「"A-n"からのフランスのお土産の可愛い石鹸v」「アルバム『私は羊』で吉良さんが着ていた青いシャツ(!!)」「全員のサイン入り、ザバT(ザバダックTシャツの略)」「バリのお土産の木琴(可愛い音色v)」「全員のサイン入りムース(ホワイトの)ポッキー(って、開けられないよ!!)」「全員のサイン入りザバT(アルバムiKONバージョン)」「マレーシアのお土産。虫(はなむぐりの一種らしい)入りキーホルダー」。
あああ!! ファンなら一度は夢見る、『私は羊』!! 羨望。(←やっぱり負けた。でも今日は初戦突破結構したのだ。…吉良さん、1回目はパーしか出さないから。つまり吉良さんを信じた人が勝ち残れるのでございます。…2日目からは作戦替えされましたけど)
ちょっと夢を見たひととき。
1. 小さい宇宙
FROM 『私は羊』
吉良さんのソロコーナー。
本日は、前フリなく始まりましたね。ほんわかのんびりと。けど、ざわついてた場内も、やはり吉良さんのギターで静まりますね。しかも一瞬でみんな入りこむから。
ほんとに瞬時で世界が作られますからね……初めての方はびっくりなさるだろうなぁ。
2. 遠い音楽
FROM 『遠い音楽』
バンドって、仲間内でカウントとったりするじゃないですか。難しい入りのタイミングとか。ラストの1音奏でるタイミングだとか。
けど、吉良さんひとりで弾き語りしてるのに、大勢でやるときみたいにラストでカウントとってました。
「誰に向かってカウントしてたんだろうね」
終わったあと、吉良さんがぼそりと仰ってました。たぶんみんな心の中でつっこんでたんじゃないかと……。
3. この空で会えるよう
FROM 『LiFE』
ライブでしか聞けない! 吉良さんのソロ「この空で会えるよう」。でもちょっと中国語で歌ってもらいたかったりして。なんだか聞いてみたいんですもん……。
今日は、ちょっとラストの方の編曲が違いましたね。もしかして、3デイズしてる方のため?
4. マーブルスカイ
FROM 『遠い音楽』
ここで公子さん登場! 本日のご衣装は…ええと、80年代風、っていうのかな? 柄の入った綺麗な服で。なにより、普段長い髪の公子さんを見慣れてるせいか、ショートのヘアピースをつけてるのがものすごい新鮮で。似合う…。会場からも思わず「わー…」「おー…」の歓声が!! さもありなん。
で、どうやら公子さんの声の調子がおかしいのは、過労のせいらしいことが発覚。過労!? って、公子さん、そんなぁ。無理しないでくださいよーーー。だって、公子さん29日の斎藤ネコカルテットにゲストで出るんですよ? 心配だー……。
けど、そんな公子さんを吉良さんが演奏中、微笑んで見てました。息もぴったり。吉良さんも心配してるんだなあ。もちろんなんですけど。あああ、なんてあったかい(感涙)。
5. 生まれた街へ
FROM 『遠い音楽』
いきなり吉良さんがミス。どうやらコードを間違えてしまったらしい。
吉良さん「Cから始まるんじゃないか」
公子さん「もとい!」
この夫婦のやりとりはほんとに可愛い。
この曲も、前々日やアルバムとは編曲が違いました。ライブっていろんなバージョンが聞けて楽しいなー。
6. GOODBYE EARTH
FROM 『飛行夢 sora tobu yume』
今日はさくさくと進みます。おとといと昨日みたく、マサさんやKONTAさんがいないから、その分少しだけ曲目を多くやってくれる、ということなので。それでなくとも3時間のライブですからね、押してたりもするのかな。
でも…ギターと鈴と声だけで…こんなに綺麗な音楽になるんですね。いつもそう思います。いつもそう感動してます。
音って…無限大。
7. harvest rain(豊穣の雨)
FROM 『遠い音楽』
ちょっと公子さんが歌いづらそうだったのが印象的でした。それでも一生懸命、わたしたちに歌いかけてくれる公子さんに胸打たれました。声出すの、大変でしょうにね。
にしても、「GOODBYE EARTH」から「harvest rain(豊穣の雨)」への流れは…さすが、Zabadakって感じです。地球賛歌。生命賛歌。単なる「歌」の域を超えてますね。
8. 休まない翼
FROM 『桜』
2人で「休まない翼」。前奏でぴたっと止まるので、何ごと!? と思ったんですけど、さらりと歌に入っていきました。
このころになると、公子さんもだいぶ調子に乗ってきたかな。
吉良さん「声、戻ってきたかな?」
公子さん「注射が効いてきたのかも」
9. 僕の贈り物
FROM 『LiFE』
吉良さん「クリスマスはもう終わっちゃいましたけど…折角練習したので」
そんな前置きがあるも、途中で吉良さんのギターがストップ。
吉良さん「ちょっと待って! ごめん、コードがわかんなくなった」
えええ? 吉良さんはギターをじゃかじゃかやってコードを探してるご様子。会場は昨日あるいはおととい来ているリピーターが多いと見た公子さんが、
公子さん「この曲、今日はやめようか?」
吉良さん「この曲、コードが複雑でさ……」
そんなふうに吉良さんがコードを探ってる間、公子さんが「そういえば」と昨日の話をしてくださいました。
公子さん「昨日ケーキを買おうと思って。まだお店やってる時間だったから安くなってるんじゃないかなって見に行ったら、もうしまっちゃってるのね」
吉良さん「僕が帰ったらクリスマス終わってたけどね」
公子さん「知ってるけどね」
10. 星の約束
FROM 『音』
どうやら、公子さんの持っていた曲順が変更前のものだったらしく、ちょっとしたどたばたがありました。次の曲から出てくれるネコさんの登場が、変更前はこの曲からになっていたらしい。
公子さん「このドタバタがZabadak」
たしかに!
曲とMCが結構ギャップがあるので、それが楽しいんですv
11. Deir Paider
FROM 『IKON 〜遠い旅の記憶〜』
ここから、バイオリニスト斎藤ネコさんの出番!
吉良さん「ネコさんとは久しぶりなんですよね」
公子さん「わたしたちお芝居やってたからね」
ネコさん「アルバム出したらそれまでかと思ったよ」
そこでアルバムの話が出たので、ネコさんとZabadak、ネコさんと公子さんのコンビで出したアルバムを紹介。もちろんみんな持ってますv
しかし、昨日まではネコさんがゲストなんて聞いてなかったよな…と思ってたところ、どうやら急にOKをいただいたそうで。ネコさんはリハなしの一発本番!! だとか。
ネコさん「大丈夫かな…もう10日くらい弾いてないから」
そんな、大丈夫ですよ!
そして曲は「Deir Paider」。あああ、大好きだーー!!
12. 双子の星
FROM 『光降る朝』
今日は3人…なので、ギターとバイオリンとアコーディオンのみ。パーカッションは、公子さんが兼任。足を組んで、その体勢で抱えてるものだから、
吉良さん「面白い体勢だね」
とつっこまれておりました。
本日も吉良さんのボーカル。誰が歌うかで、イメージがらりと変わりますよね、ほんと。
13. POLAND
FROM 『Water Garden』
さあポーランドリコーダー隊出動! けど本日はリコーダー人口が少ない。昨日POLANDがありませんでしたからね。
ここで吉良さんから、最後の締めのメロディ(めちゃくちゃ高い。ソプラノリコーダーではちょっとキツイ音域)の吹き方を伝授。昨日KONTAさんに教わったそうです。
吉良さん「こんなの、学校で習わなかったよねえ?」
ええと…とりあえず風音に記憶はございません。なにせ、音楽は(特に楽器関連は)ちょいと苦手でしたし。
初めてやった方も多かったでしょうに、とっても綺麗な仕上がりになりました。…みんな上手いなぁ。
14. 夏至南風(カーチバイ)
FROM 『COLORS』
"A-n"のみなさまプラスアルファの登場ですv
おや。ネコさんの譜面が、これ以降真っ白だったことが発覚。でも余分な譜面はない…。
公子さん「じゃあ、1コーラス聞いて考えてから2コーラス目から弾き始めるってどう」
と、ネコさんがほかの方のライブでやった荒技を提案。
ネコさん「なんでそれ知ってるの?」
公子さん「この業界長いもん。私をいくつだと思ってんの」
それに対して吉良さんがぼそりと。
吉良さん「捨て鉢……」
そしてネコさんがさらさらと譜面を起こしている間に(左利きだったんですね…)、それぞれのライブ・舞台の告知が行われました。とりあえず、3月のライブは…いくぞー。まだチケット購入方法も出てませんが。
えと。
2番あたりから、ネコさんが譜面を書き上げて参加。しかもカンペキ。素晴らしい。うっわ!! 会場、めちゃくちゃ盛り上がります。だって、あんな短時間でこれだけのものを!! この曲のあとの惜しみない拍手は、ネコさんに送られました。
15. 星ぬ浜
FROM 『COLORS』
この曲でもネコさんの即興バイオリンが炸裂!!
スゴイ…カッコイイ! 町中を歩いてたら普通の人みたい(失礼)ですけど、バイオリンを演奏なさると、やはりものすごいアーティストなんだな、ってコトが実感されますね。さすが!
そして、"A-n"の明樹さんの踊りがまた素晴らしいのですわ。沖縄、ビバ!!
16. EASY GOING
FROM 『Welcome to Zabadak』
待ってました!! ぶちきれる方続出(笑)。ええ、もちろん風音もそのひとりですが。
ラストのサビを、ちょっとゆっくりやってみたりして初めての編曲でした。でもどんどん早くなる。それが絶好調になるともう、なりふりなんぞかまっていられませんね!!
17. 光降る朝(アンコール)
FROM 『光降る朝』
そして、今日もこの曲でしめましょう。
吉良さん「今年1年実りある年でした……なんとかこじつけようとしてる(笑)。その実りの収穫を祝って。『光降る朝』」
吉良さんのギター。ネコさんのバイオリン。みんなの声。
全部がひとつになって、とっても心地よい瞬間でした。歌はいいよなあ…ほんとに。
さて。
風音の20世紀のライブも、これで締めくくりでした。
あああ、さみしいなあ。でも、2000年はこれでもか!! というくらいにイベントやらライブやらがあったので…うん、オッケーです。
来年からも……今年の半分でいいから、やって欲しいな、なんてささやかな期待でいっぱいです。
21世紀。どんなZabadakを見せてくれるんでしょう。楽しみだ!!