2009年06月06日
in 吉祥寺MANDA-LA2
出演者
吉良知彦−Tomohiko Kira−(Vocal・Guiter・Bell)
(第1部)
1.樹海-umi-
2.FREEDOM
3.平行世界
4.一番好きな時間
5.ブランシェ/BLANCHE
6.銀河鉄道の夜 〜 チグリスとユーフラテスの岸辺
7.circus dream
8.静かに窓を開けよう
9.銀のしらせ
10.Something In The Air
11.空ノ色
(第2部)
12.遠い音楽
13.harvest rain(豊穣の雨)
14.宇宙のラジヲ
15.夏至南風(カーチバイ)
16.握手でBye Bye
17.水のルネス/WATER GARDEN
18.FAKE
19.鍵穴と迷路
20.COLORS
21.光の人
22.かえりみち
23.easy going
(enc)
24.雨の痕
6月6日、UFOがあっちいったりこっちいったりした挙句に落っこちそうな日です。朝の天気は雨。zabadakといえば雨、なイメージがあるので、ちょっぴりやっぱりかと思っておりました。でも、午後遊んでいるうちにいつの間にやら晴れてきました。おおお。やった。
場所は吉祥寺ということでしたが……。初めての会場です。しかも吉祥寺自体も2回目…とかそんな感じでしょうか。迷う自信がありました。今回のチケットは1〜40と81〜が会場売り、41〜79がファンクラブ売りだったので、会場にチケットを買いに来れば迷うことはできたはずなのです。でもそのために吉祥寺まで来るって、結構大変なのです。不可能ではありませんでしたが、その日ディズニーに行っていたのもあり断念。後ろの方でもいいか〜と思ったのでした。
そしてやってきた吉祥寺。ええと…たぶん…こっち……かな。ちょっと不安になりつつ道を辿ります。目印は駐輪場? これは駐車場だし……と思っていたらその次に駐輪場が。あった、ありました! 建物の向こうの路地に列が出来ていたのも発見。無事到着です。
ん〜……。なんだか今回あまり見ない顔が多かったような? いえ、わたしもライブに来ている方の顔をすべて覚えているわけではありませんし、特に横のつながりをあまり持たないタイプなので、そんな気がしただけかもしれません。あと、気合を入れてチケットを買いに来た人は整理番号が早くなるので、いつもお見かけする人は前の方にいたのかも。おひとりだけ「あ、いつもいらっしゃる方だ」という方を見かけました。
ひとりひとり入り口でドリンクを購入してから中に入るので多少時間がかかります。飲み物が一定金額ではなく、種類ごとに違うからでしょうね。基本ライブのときに飲料はとりませんので、一応ソフトドリンク。あとでカルーアの瓶を発見して「あっ」と思いましたが(笑)。
って、やっぱり後ろですね〜。ライブハウスなので、実質的には5列目…くらいなのですが、箱自体が小さいので、後ろに1列あるだけでその後ろは通路&スタンディング。席は70とかだったのかなぁ。木のイスなのでちょっと座りづらかったです。でも座れたのでOK。そんなギリギリ、久しぶりですね〜。
本日のオープンは18時、スタートは19時です。ほぼ定刻通りでしたでしょうか。時間を確認するのが携帯だけで、携帯はスタート時間前に電源を切ってしまうのでよくわからないという…(笑)。
1. 樹海-umi-
From 『平行世界』
さて。
吉良さんが舞台に現れ、足には鈴、ギターを手にスタート。……とりあえず、まず、見えません……(笑)。あらら。ステージがさほど高くない…のですね。段があったと思いますが、とりあえず席からは確認できません。前の方が右に傾いたところでかろうじて吉良さんが見える感じですね。前列が横に揺れると見えないって(笑)。
とりあえず1曲目では吉良さんがまったく見えませんでした。それはそれでも構わないのですよ。ライブで舞台を気にせず音にだけ集中するのもよいものです。
ギター1本。そこに鈴の音。そして吉良さんの声。やはり、ひとりzabadakの浸れる感は半端ないです。
2. FREEDOM
From 『平行世界』
続いて、『FREEDOM』。このあたりからかろうじてステージを見る術を編み出してきました(笑)。この角度で体をこう持っていくと、こう見えるのね、みたいな。でも、じゃあ後ろの人はもっと見えないのだろうな、と思うとちょっと気が気じゃない感じにもなります。小さい箱は後ろに気を遣うのですよね〜。
3. 平行世界
From 『平行世界』
平行世界というイメージはzabadakそのもの、という話は前にしたと思います。あくまで自分の中で、ですが。
そのせいか、この曲を聴くと、なにか違うことをぼんやり聞いていることに気が付きます。それは、次に描こうと思っている絵のことだったり、文章のことだったり。そういえばzabadakの音楽に触れてからでしたっけ、作品としての文章を意識して作り始めたのは。一歩も前に進まない自分を猛省してしまいます…。
4. 一番好きな時間
From 『平行世界』
歌いだしのメロディが印象的な一曲。新鮮な気がするのは……ああ、そうか。わたしが前回参加したライブはレコ発でしたから、ソロでこの曲を聴くのは初めてですね。それは、『樹海』『平行世界』も同様です。バンドがなくても迫力がすごい。音がダイレクトに響いてきます。
5. ブランシェ/BLANCHE
From 『Welcome to Zabadak』
「某ブログで、今回、曲のリクエストを募集したんですよ」
と吉良さん。ああ、はい。なんだかどうしようかとうろうろしているうちに締め切られていたのですが。それで、ここからはリクエストコーナー、なのだそうです。さて、色々書き込まれていましたが、果たして? すると、
ちゃっちゃっちゃーららっちゃ、ちゃららっちゃっちゃ……
……!? 懐かしいフレーズ、これは、…『ブランシェ』!! えーと、過去過去過去、過去のセットリスト……ああもうちゃんとまとめておこう自分! しかも書いているのは今持ってるメモ以外に確か2冊あったはず……まとめておこう自分! あ、あったあった、2001年の3月29日のZepp Tokyoでやっていますね。自分の参戦したライブではそれ以来…かな?
大好きな曲なのでとても嬉しかったです! 吉良さんは大変そうでしたけど(笑)。歌詞の「a la vie et a la mort」がフランス語だったので、わたしは大学でフランス語を履修したわけです(マジ)。これはぜひレギュラー化お願いします。
6. 銀河鉄道の夜 〜
From 『光降る朝』
チグリスとユーフラテスの岸辺/VISIONS OF TIGRIS
From 『WATER GARDEN』
表現にちょっと困った一角(笑)。キャラ・ジョーンズさんの歌った英語歌詞から入ったので、ああ『銀河鉄道の夜』…と思っていたのですが。するりと曲が変わって、『チグリスとユーフラテスの岸辺』。えっ? いや、この曲大好きですよ〜。この曲がなかったらたぶんチグリスユーフラテス文明の場所覚えていませんでしたから(そればっかりか!)。それ言っちゃうとポーランドとかオハイオ州とかも、になるわけですけども(笑)。基本的に地理が苦手です。
なぜこの構成に? と曲が終わったあとはやはり話題に。吉良さん曰く、
「リクエストであったんだけど、これ、笛いるじゃん(笑)って。……というか、(スピードが違うだけで)コード進行が一緒で」
ぶっちゃけた(笑)! しかも「俺このコード進行好きで結構使ってるから、探してみると面白いかもしれません」て。音楽もきちんと勉強したらわかるようになるかしら?
7. circus dream
From 『音』
アルバム『音』の1曲目、『circus dream』。zabadakが長い沈黙を破り、「ひとり」の新生zabadakとして歩き出した1曲目です。衝撃を受けた人は多かったのではないでしょうか。ロック調のこの曲はたしかに、幻想的な、とか、穏やかな、神秘的な、とかのイメージがあったzabadakの新しい方向性を示した1曲であったと思います。それは「確実な方向性」ではなく、「可能性としての方向性」であって、幻想のイメージは今でもあるのですけれど。
んー…。何を言っているのか良くわからなくなってきました。わたしもちょっとびっくりしましたが、zabadakという樹があっての枝ですから。ロック調も大好きです。
でも英語詞ならではですが、1番と2番がほとんど同じ歌詞。なので1番が終わって「ほとんど同じだからこれでいい?」って。えーっ、ですが(笑)。それでもさくさくやって曲数をやりたいとのことなので、それもいいですよね〜。
8. 静かに窓を開けよう
From 『音』
この曲は、サビのメロディがすごく好きです。思わずギターのメインの音にあわせて拍子をとってしまいます。逆に言うと、拍手ができない…(笑)。そしてあんまりノリノリだと後ろの方がより一層見えなくなる…。んん、ジレンマ。膝を指で叩いて拍子をとります。気持ちいいです。
9. 銀のしらせ
From 『Something In The Air』
杉林さんの詞つながり、ということで『銀のしらせ』。Bメロで歌詞の掛け合いがあります。上「最後の」下「夜の鳥が」上「短い」下「声を上げる」…といった感じに。わたしはそういうのが大好きなので積極的に参加します。歌おうと思えば上のほうの「の」や「かい」を伸ばさなければ歌えますが、今日は「乗ってこーい」パターンのようです。下パートのところを吉良さんが小声で促してきます。
って、うわ、わたしの周りがあまり歌わない。歌詞がわからないのかシャイなのかわかりませんが、でも好きなのでわたしはやりますよ〜。
そしてラストの英語の部分がかっこいい!
10. Something In The Air
From 『Something In The Air』
引き続き、『Somethingu In The Air』から。『銀のしらせ』が夜の闇を飛ぶ蝶なら、この曲は爽やかな風を縫って飛ぶパステル色の蝶。ジャケットが蝶だったからかしら。この頃から「恋」や「愛」が現実的な観点から歌われるようになった気がします。
11. 空ノ色
From 『空ノ色』
突然ここでゲスト紹介。お。どなたですか。
吉良さんが呼んだのは、石川由依さんと清水理沙さん。突然呼ばれてびっくりしたようで、後ろの方から慌ててステージ上へ。おふたりはかつて劇団ひまわりのミュージカル『空色勾玉』、『秘密の花園』で吉良さんが音楽を手がけられたときの出演女優さんです。石川さんは両作品のヒロインを演じておられました。
「あの時は中学生だったんだっけ。それがもうハタチ。…がんがん飲みまーす」
と言う吉良さんに、「飲みませんよっ」と否定するおふたり。ハタチ! 7年前! そんな経つのですね。ミュージカルも観てみたかった。……そして相変わらず綺麗に高く伸びる声! いいなぁ。
ここで第1部終了。
ひとりzabadakは大体いつも2部構成なのです。ですよね…。休むところないですもんね。
12. 遠い音楽
From 『遠い音楽』
休憩を挟んで、『遠い音楽』から。やっぱりこの曲を聴くと、zabadakのライブに来たーって感じがします。しっとり、じっくりと聞き込みます。いいですねえ……。第1部であがったボルテージが、いい意味で落ち着いていくのがわかります。
椅子は固定式ではないので、第1部とちょこっと場所がずれました。少しステージが見やすくなったかな…?
ところで、この曲が始まる前、「ぽーん」と不思議な音がした。雨音のような。……あ、いえ、そんな気がしただけで、実際は「シンセかな」と思っていたのです。なにせ見えないので(笑)。そうしたら、それは第1部のMCでちょっと話にでていたiPhoneなのだそう。……最近の機械はハイテクですねえ。
13. harvest rain(豊穣の雨)
From 『遠い音楽』
そしてそこから、『harvest rain』への流れ。うわっ。このコンボは最強ですよ。多くの人がここを入り口に入ってくるのではないかと思えるほど、zabadakとしての王道な気がします。「いのちのかたち」なのかしら。
個人的には、感想の英語部分が大好きです。カッコいい。ただ、雨のみぞ、知る。
14. 宇宙のラジヲ
From 『宇宙のラジヲ』
このまえ断られた曲(笑)です。その前では何度繰り返してもうまくいかなかったですからね。
「最近怖くてやってなかった。アレンジ変えて楽にしました」
と前置きされたその音は、たしかに穏やかで静かになっています。そうすると歌詞の意味までもう少し柔らかくなってくるから不思議です。ああ、いい曲です。………って、最後で歌詞をとちりましたね(笑)。吉良さんは悔しそうに、
「遠足は帰るまでが遠足っ」
とつぶやいていました。せっかくそこまで決まったのに、ですよね。次回も是非リベンジお待ちしております。…はい、自分が聞きたいだけです。
15. 夏至南風(カーチバイ)
From 『COLORS』
イントロに三線を使うこの曲を、ギターで。イメージががらりと変わりますね。吉良さんは甘さがあるので柔らかく聞こえるのです。そしてCDよりも「声」がより一層人間味を増して、とても心地よい一体感です。
16. 握手でBye Bye
From 『SIGNAL』
わわわっ。この曲は別のイメージが頭の中にあるので、なにか聞いていると泣きそうになります。笑って手を振るけど、でも、みたいな。…いろんな解釈があるよね、ということで見逃していただけると幸い。
ラスト、「ばいばい」と入る台詞は草太郎くんの声なのですが、裏声で対応するお父さん(笑)。なんというアットホーム。
17. 水のルネス/WATER GARDEN
From 『Welcome to Zabadak』
また初期ザバから来ましたね。この曲も大好きです。やっぱりサビの英語詞が大好きで。……って、今回、わたしそればっかりですね。英語詞とか仏語詞とか。日本語ではっきり言うのも好きですが、他言語で表現することでほんのりぼかすのも大好きです。カッコいいです。自分が作るとそうもいきませんが……。
18. FAKE
From 『LiFE』
そこからロックゾーンに戻ります。『FAKE』。リクエストがあったものですね。カッコいい曲です。でも伝わる意味は優しい歌や哀しい歌と同じ方向を見ている気がします。んー…。『GOOD-BYE EARTH』のロック版というか。そういうイメージ。突き放すんじゃなくて、それじゃなくて、という。怖い歌詞でもありますが。
19. 鍵穴と迷路
From 『Something In The Air』
続いてロックで、ということでこの曲。うーむこれも久しぶりかも。メモとってるんだからちゃんとまとめなくちゃ、と今日2回目の反省です。
サビのあたりのメロディは縦に思わず揺れをとってしまいそう。初めて聞いたときから好きな曲でした。そして間奏がまたカッコいいのですよ〜。
20. COLORS
From 『COLORS』
今度は横に揺れそうです。歌詞に色が入りますが、それに合わせて照明の色が変わるのが綺麗。箱が小さいのでたくさんの照明があるわけではなく、今回は3色くらいでやっていましたが、それでもとても綺麗です。心の中に色が浮かぶから? そして自分の中のイメージが広がるから?
この曲はサビののばす音が気持ちいいのですよね。カラオケに入ればいいのに!
21. 光の人
From 『椎葉の春節(シングル)』『Remains』
どれをやろうかな、と譜面をぱらぱらめくる吉良さん。すると会場から、「『光の人』歌って〜」と声が飛びます。
「いいよー」
軽っ。超簡単に受けましたね(笑)。
「この前“光の人”が“光のしと”、になっちゃったから。“しと”じゃエヴァンゲリオンなのか、ただ噛んだだけの人なのかわかんないもんね」
ということでリベンジ。…でも、ひとりでギター1本(と鈴)って大変です。2番で手がつってしまった吉良さん。思わずコーラスで助ける会場。しばし会場内はアカペラ大合唱になりました。
「助けてくれてありがとう! でもどっちかといえばギターのほう手伝って欲しかったな(笑)」
いやいやいや、どうやって(笑)。
22. かえりみち
From 『はちみつ白書』
やや。これは、会場に来る前のカラオケで歌った『かえりみち』。ひとカラだとザバオンリーなんてよくやったりしますが、今日のは「主にネタを中心とした別ジャンル」だったので、zabadakからは1曲だけ歌わせてもらいました。それがこの曲だったのです。……だからどうした、という話ですが、ちょっとした偶然が嬉しかったりするのです。この曲になったのは、「できるだけ(つった)人差し指を使わない」という条件で探された曲ですが、それもよし(笑)。
ああ、わたしも歌がうまくなってみたいものです。
23. easy going
From 『Welcome To Zabadak』
そしてライブといえば、やっぱりこの曲! 本当は暴れるようにリズムを取るのが大好きなので、立ち上がって拍子を取りたいところですが、ここで立ち上がったら確実に後ろの人に椅子をヒットさせることでしょう(笑)。座ったままでも、盛り上がりますよ〜。にしても、今日はテンポが速い速い。びっくりするほど速かったです。普段ならラスト近くでテンポをあげていく、あのくらいに速い。それがまた楽しかったりもするのです。そして吉良さん曰く、
「速くて歌詞を間違う暇がなかった…。そうか、次の歌詞がなんだっけって考えるからダメなんだ」
だそうで。たしかに、歌詞って思い出しながらだととちりますよね。勢いで歌っちゃうと案外平気。そういえば今日の吉良さん、歌詞のものすごい間違いはありませんでしたね! …ちょこちょこはあって、全員でスルーしていましたが(笑)。
24. 雨の痕(アンコール)
From 『平行世界』
第2部終了。…少し迷って、でもやっぱりアンコールが欲しい……。でも手がつっている吉良さんに無茶させるのもいやだなぁ。でもしかし。
そうしてわりとすぐ、吉良さんはステージに登場。「レコ発でやっていなかったので」ということでこの『雨の痕』になりました。初めて聞くのがソロというのも新鮮ですね。…ん〜、クールダウン。息を落ち着かせて、反芻して飲み込んで、あぁ、楽しかった……。
終了し表に出ると、21時50分。…んん? 19時スタートでしたよね? 2時間50分…休憩が20時から約20分くらいでしたから、ライブの時間は計2時間半くらいですか? それだけひとりで楽器を弾き続けたらそりゃもう腕もつるでしょう……。聞いている方はとても楽しかったですし、嬉しかったですけれども。
……なんとなく24曲じゃ少ない気がしてしまいました。いや、26曲とか27曲やることもあったので、それに比べればちょっとばかり少ないですよ。でもよく考えたら24曲って、十分な数ですよね。それだけ時間が経つのがあっという間だったということなのだと思います。
明日、この会場では公子さんがアコーディオン6人でライブをやります。…6人。
「どうかと思います」(by吉良さん)
でもご本人曰く「すごい」とか。そしてご自身が一番へたっぴぃなので歌でカバーするとおっしゃっているそうな。アコーディオン…なにやらボタンがいっぱいありますよね。アレがなんなのか未だにわかりません。そもそもピアニカで挫折したわたしに音楽的なことを言ってもきっと無理なのでしょうね(笑)。
さて。
次回参戦は7月3日を予定しています。……平日なのですけれどね。大丈夫でしょうか。でも、とりあえず、頑張ります!