─── あるシャナ・ヒーが物語る。
September 14th, 2000
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それは、遥かはるか昔のこと。
いえ、遠いとおい明日のことだったかもしれません。
光は世界に満ち満ち、和らぐ惑星(ほし)の影は安らぎを全ての生き物に与えていました。
夢は果てしなく流れ、見渡す限りの緑の丘が広がっていました。
囁く月は柔らかな鼓動(リズム)を生み出し、
瞬く星たちは運命(さだめ)を歌い、
その下で、世界は溢れる生命(いのち)の喜びに輝いていました。
……全ての生きとし生けるものの内で。
そのころ、『人の心』は生きていました。
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