ストーリー編



● ストーリー編 ●
○ 幻想水滸伝 ○
○ 幻想水滸伝2 ○
○ 幻想水滸伝3 ○

● キャラクター編 ●

● カップリング編 ●



< 幻想水滸伝 >

 このゲームは、やられましたね。ほんと。今までちまちまといろんなゲームをやってまいりましたが、ここまではまったゲームは未だかつてないです。そりゃ、サイトまで立ち上げちゃうくらいですもんねぇ。そうして、こんなふうに考えさせられるゲームにも出会ったことなかったです、はい。
 やはり物語がいいですよね。否応のない運命に流されているようでいて、実は自分の意志で歩き出しているってところが。まぁそれに関してはまだぶつぶつといいたいことはあるんですけどそれはまたそれとして。
 あのまま…何も起こらなければ、ぼっちゃんは平凡かもしれないけど、それなりに平和で幸せな生活をしていけたのかな、と思うと…。それを『解放軍』という時代に逆らう(ぼっちゃんの当初の立場からいえばやっぱり逆流だし)流れに身を投じたわけですよね。もちろん最初は流されてたわけです。でもやがてそれを「自分の意志」にしていけるぼっちゃんはすごいよな、と。そしてそれは「仕方がない」ということなんじゃなくて、ちゃんと自分の足で歩いて…どこまでも自分の信じる道を貫くことなのかなぁ…。
 でも、やっぱりその陰には呪いの紋章《ソウルイーター》の存在があって。果たしてどこからどこまでが紋章の仕組んだ罠なのかがわからない。もしかしたら、ぼっちゃんとテッドが出会ったのも罠だったかもしれないし。うーん…見えないから『運命』なんだけど。だけど、どこからどこまでが定められたことなんでしょう。どこまでが己の意志なんでしょう。歴史が大きく変わるときに必ずかかわってくるという《27の真の紋章》が、その大きな力ゆえにどこまで人の運命を動かしていくのか。わからないことだらけ。
 物語としては革命戦争なんだけれど、《紋章》がかかわるおかげで深い上に影が濃い。考えれば考えるほど深みにはまっていってしまいますね。

△トップへGo!△

< 幻想水滸伝2 >

 正義とは、悪とは果たしてなんなのか。そのあたりが難しい話でありました。だって、誰も悪くないじゃないですか(というと大きな語弊があるんですが)。誰もが己の信念のもとに、自分の胸に思い描く理想を目指して必死に生き抜いている、というか。誰もが行動の裏に「理由」をもっていたから。
 大抵のお話って、特にゲームは勧善懲悪が徹底している話が今までは多かったんじゃないでしょうか。「あいつはこの世界をのっとろうとしている、あいつは悪だ、だから勇者が倒すんだ」みたいな。ロールプレイングゲーム自体が元来そんなところから始まってるわけですし。一番わかりやすいですもんね。それに目的がはっきりしやすい。第一勇者がそんなに悪いわけでもない人を倒すんじゃ、おまえだって悪いじゃん、ってことになりかねない。それじゃ困りますからね。「悪」を倒す「正義」が必要なんですね。
 けど、実際ってそうじゃない。誰かが悪い、といっても、こっちにだってそれなりに悪いところがあったりする。向こうには向こうなりの言い分があったりする。相手がどんな酷い言葉を自分に対して使ってきても、そこにはその相手が今まで感じてきた思いや体験なんかがあって、それがその言葉を言わせてる。なんだか時代の流れなんだかなんなんだか、それをストレートに表面だけ受け止めて騒いだりしてるけど、本当はその奥にいろんなものが隠されてるんだと思うんですね。それを見ないふりして、みんな当たり障りのない付き合いをしてるところはあるんじゃないかなぁ。もちろん全員が全員、そうだとは言いませんけどね。
 だから、「絶対悪」ってないと思うんです。そのかわり「絶対的な正義」もないと思ってますが。あるのはその人の都合と、その人なりの正義だけだと。
 なんだかそんな感じが、2ではものすごくしました。理不尽に人を殺していく、それはどんな理由であろうとやはり「悪」だとして、その象徴たるルカ様を倒すまではいわゆる「勧善懲悪」でいいんでしょう。けれどそのルカ様を倒したあとも戦いは続く。親友であるジョウイと戦わなきゃならないことを痛感したとき、クルガンとシードの信念を見たとき、「これでいいのか? 本当にこの戦いは続けなければならないのか?」なんて思いました。でもジョウイの言う通りかもしれない。自分の信念を持った以上、それを貫くべきだって。それがたとえ友と戦うことであっても。だって、個人同士ならまだしも、その肩には何千何万という人の命がかかってるわけですから。
 やはり、どこまでも自分の信念を貫く、というのは難しいことですな。勇気と強い意志が必要だし。でもやっぱり戦いは嫌だなぁ……。

△トップへGo!△

< 幻想水滸伝3 >

 これに関しては。しばらく黙っております。
 一応3ノベルページにて激情の赴くままに語っていたりしますので、しばらくはあっちだけということで。
 ただひとつ、言いたいことがあるとすれば……。
 あの人は、「未練はない」って仰ってますが。どう見ても「未練がない」態度じゃありませんよ。本当になにひとつ未練がないのなら…成し遂げられたはずでしょう。誰よりもあの人が、躊躇して、未練を持って、深く悲しんでいたように見えます。かえって周りの人たちのほうが迷いがなかった。
 それにね…なにひとつとして必要ないのであれば、もっと手際よくできたはずなのよ。チャンスは何度もあったんだけどね。結局それをすることはできなかったから。
 あと、「主人公」にひとこと。「一体なにを倒したっていうの? なにに勝ったっていうの?」。
 なんにせよ、3を考えて落ち込まなくなる日が来たら、書き直すつもりでいます。いつかな……。

△トップへGo!△







水の庭園トップに戻る